生乳流通改革で指針案 週間ニュースダイジェスト(3月13日~19日)
2022.03.21
生乳の流通は農協系の指定団体の立場が強く、酪農家や中小乳業メーカーの出荷や調達先の選択が制限されているとの批判があり、政府の規制改革推進会議が農林水産省に対応を促している。
同省は公正取引を促す指針案を作成し、規制改革会議で示した(3月14日)。酪農家が農協以外に出荷した場合、農協の事業を利用できなくしようとする行為は独禁法違反になり得るとの見解を示した。3月中に指針を決定し、酪農家が出荷先を自由に選べるようにするなどの環境整備を図る。
岸田文雄首相は日本産リンゴのインドへの輸出解禁を発表した(3月19日)。
▼公正取引へ指針案(3月14日)
農林水産省は生乳の公正取引へ指針案を作り、政府の規制改革推進会議で示した。酪農家が農協以外に出荷した場合、農協の事業を利用できなくしようとする行為は独禁法違反になり得るとの見解を示した
▼農水省が制度案(3月16日)
農林水産省はコメの現物市場創設へ制度設計案をまとめた。代表的な主食米の銘柄について、生産者や需要者の参考となる価格指標を設ける。市場開設の主体や開設時期、売買方法は盛り込んでいない
▼地震で農漁業被害(3月16日)
福島県沖を震源とする地震があり、宮城県登米市や福島県相馬市などで最大震度6強を観測した。農業用ダム・水路や畜舎、漁港の岸壁など被害が相次いだ。金子原二郎農相は18日の記者会見で「状況を把握する」と述べた
▼まん防解除(3月17日)
政府は新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」を、東京や大阪など18都道府県について3月21日の期限で解除すると決定した。対象地域がなくなるのは約2カ月半ぶり。政府が飲食店に営業時間の短縮や酒類提供の制限を要請することはなくなる
▼アサリでルール厳格化(3月18日)
政府は輸入アサリを熊本産と偽る産地偽装問題で、輸入アサリを国産表示できるルールの厳格化を決めた。国産表示できる国内での育成期間を1年半以上と明確にし、輸入時期を示す書類の保管も求める
▼インドへの輸出解禁(3月19日)
岸田文雄首相はインドのモディ首相との共同記者発表で、日本産リンゴのインドへの輸出について植物検疫条件で合意し、解禁されたと明らかにした。リンゴは日本産に強みがある輸出重点品目。2022年産から輸出可能となる
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