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青果物物流でファーマインドと資本提携  JA全農と農林中金

2022.01.06

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青果物物流でファーマインドと資本提携  JA全農と農林中金の写真

 全国農業協同組合連合会(JA全農)と農林中央金庫は6日、青果物流通大手のファーマインド(東京)と資本提携したと発表した。全農グループとファーマインドが相互に青果物の物流インフラを活用し、農産物輸出を含めた物流を効率化するのが狙い。

 ファーマインドは全国14カ所に青果センターを置いてコールドチェーンを展開し、全国幹線物流から消費地の店舗への配送までをつなぐインフラを備えている。バナナやアボカドなど輸入青果物を主力としてきたが、最近は国産青果物の取り扱いを増やしている。

 JA全農とファーマインドは2021年8月に、青果物の共同配送、物流拠点の相互利用、国産青果物の輸出、国産青果物の安定販売の4項目で業務提携した。その効果を高めるため、今回農林中金が加わった資本提携で合意し、ファーマインドが21年12月に実施した第三者割当増資を、JA全農と農林中金が引き受けた。二者の出資額は非公表。

 JA全農はファーマインドが今月設立する「PFC長野」(東京)に出資し、PFC長野が長野市に新設する青果物の貯蔵・販売、小分け包装の機能を備えた拠点を活用して6月から販売を開始する。

 JA全農は広域的な集荷・出荷施設や、物流加工機能を備えた直販施設の整備を進めており、ファーマインドとの業務・資本提携により、産地から消費地まで一貫した物流の効率化を進める。

 ファーマインド(堀内達生社長)は1991年創業で、20年12月期の連結売上高は744億円。

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