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農産物輸出1兆円超へ  週間ニュースダイジェスト(11月28日~12月4日)

2021.12.06

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 農林水産省が発表した今年1~10月の農林水産物・食品の輸出額は、前年同期比28%増の9734億円で、年間で初の1兆円突破が確実となった(12月3日)。新型コロナウイルスによる世界的な巣ごもり需要拡大に加え、経済活動の再開で外食需要の回復が輸出を押し上げている。品目では牛肉や日本酒、緑茶の伸びが目立つ。
 政府の「食品ロス」統計で、2019年度は過去最少の570万㌧と、減少傾向が続いた(11月30日)。


 ▼技能実習生も入国停止(11月30日)
 政府は新型コロナウイルスの「オミクロン株」の急拡大を受けた水際対策の強化で、全世界を対象に外国人の新規入国を禁止した。当面1カ月の措置で、年末まで継続する。入国停止は農業現場などで働き手となる外国人技能実習生にも適用された

 ▼食品ロス削減進む(11月30日)
  政府は、まだ食べられるのに捨てられた「食品ロス」が2019年度に570万㌧発生したとの推計を発表した。前年度比30万㌧減と4年連続で減り、推計開始の12年度以降で最少となった。政府は30年度までに00年度比で半減の489万㌧とする目標を立てている

 ▼マグロ枠議論スタート(12月1日)
 太平洋クロマグロの資源管理を議論する中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の年次会合が始まった。7日まで開き、日本近海を含む中西部太平洋海域で、2022年から大型魚(30㌔以上)の漁獲枠を21年比で15%増やすことの可否を正式決定する

 ▼食品値上げ続々(12月1日)
  キユーピーは家庭用と業務用のマヨネーズなどを来年3月2日の出荷分から約2~15%値上げすると発表した。食用油の価格高騰を反映した。日本ハムはハムを、Jーオイルミルズは食用油の値上げを発表。マルハニチロ(11月29日)などによる冷凍食品の値上げ発表も相次いだ

 ▼輸出1兆円確実に(12月3日)
  農林水産省は2021年1~10月の農林水産物・食品の輸出額が、前年同期比28%増の9734億円だったと発表した。牛肉や日本酒の増加が全体を押し上げた。この結果21年の1年で、初の1兆円突破が確実となった。農林水産物・食品の輸出額の政府目標は、25年2兆円、30年5兆円

 ▼赤潮は収束へ(12月3日)
 北海道の太平洋沿岸で赤潮が発生し魚介類が大量死している問題で、道立総合研究機構水産研究本部は、調査で検出された有害プランクトンの減少などから「急速に収束に向かっている」と明らかにした。被害は約80億円に達し、漁業関係者は支援を求めている

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