養豚業の景況感悪化 飼料などコスト高響く 日本公庫調査
2021.10.11
日本政策金融公庫がこのほど発表した農業景況調査(2021年7月調査)によると、2021年1~6月期の景況DI(「良い」という回答の割合から「悪い」という回答の割合を差し引いた数値)はマイナス16.7と、前年実績から8.2㌽上昇し、マイナス幅が縮小した。ただ21年(通年)の見通しはマイナス33.7と大幅に低下し、先行きの不透明感が強まっている。米価の下落や資材価格の高騰が影響しているとみられる。
21年1~6月期の景況DIでは、前年実績が44.3のプラスだった養豚業が、一転してマイナス25.1と大幅に悪化した。21年(通年)見通しもマイナス38.0と、一段と悪化する。飼料相場の高騰など資材価格の上昇が背景にある。(写真はイメージ)
新型コロナウイルス感染症拡大による影響は、「売り上げ面でマイナス」とする回答の割合が55.3%あり、前回調査(21年1月)に比べると9.3㌽低下した。そうした中で、肉用牛(72.6%)、施設野菜(69.9%)、施設花き(65.3%)などは、依然としてマイナス評価の回答が多かった。
調査は全国の融資先を対象に郵送で実施し、6336件の有効回答(回収率31.6%)があった。
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