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ウナギ稚魚を番号管理へ  週間ニュースダイジェスト(10月17日~23日)

2021.10.25

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ウナギ稚魚を番号管理へ  週間ニュースダイジェスト(10月17日~23日)の写真

 水産庁は、水産物に番号を割り振り取引記録を追えるようにする新規制の対象を、アワビ、ナマコと、ニホンウナギの稚魚であるシラスウナギの3魚種とする方針を決めた(10月21日)。違法に漁獲された水産物の不正流通を防ぐためで、意見公募を経て正式決定する。シラスウナギは乱獲や生息環境の悪化で減少して価格が高騰し、密漁の横行が指摘されている。
 コロナ禍で自治体が飲食店に要請していた営業時間短縮や酒類提供などの制限が、全国で10月末までにほぼ原則解除されることになった(10月21日)。

 ▼配膳ロボ導入(10月18日) 
 すかいらーくホールディングス(HD)は、ファミリーレストラン「ガスト」など11店に配膳ロボットを導入した。来年末までに国内店舗の6割超の約2000店に取り入れる。人手不足に対応し、新型コロナウイルスの感染防止にもつなげる。ワタミもロボットを活用するなど、飲食業界に広がりつつある

 ▼選挙戦スタート(10月19日)
 第49回衆院選が公示され、10月31日の投開票へ選挙戦が始まった。岸田文雄首相は福島市での第一声で「コメが値崩れして大変苦労している。15万㌧の特別枠を設けて支援していく」と述べ、立憲民主党の枝野幸男代表は松江市での第一声で「私たちは戸別所得補償制度を復活させる」と訴えた

 ▼原油価格高騰(10月20日)
 ニューヨーク原油先物相場は、指標の米国産標準油種(WTI)の11月渡しの終値が83.87㌦と、約7年ぶりの高値を付けた。
政府は産油国に増産を含めた協力を要請するなど対応を始めているが、燃料、原材料コストを通じ農漁業者の収益を圧迫する原油価格高騰の長期化への懸念が強まっている

 ▼飲食店時短、解除へ(10月21日)
 東京都と大阪府は、新型コロナウイルス対策で飲食店に要請していた営業時間短縮を、10月25日に解除すると決めた。沖縄県は当初予定通り11月1日に解除となり、全国で酒類提供などの制限がほぼ解消されることになった。飲食店を訪れる客は今後増えるとみられ、感染の再拡大防止策が課題となる

 ▼密漁防止へ番号管理(10月21日)
 水産庁は、密漁撲滅のため水産物に番号を割り振って事業者間の取引を管理する新規制の対象を、ナマコとアワビ、ニホンウナギの稚魚である「シラスウナギ」の3魚種にする方針を決めた。産地や取引日ごとに16
桁の「漁獲番号」を割り振る。流通履歴の透明化で違法操業や資源の減少を防ぐ

 ▼会計検査院が指摘(10月22日)
 意欲ある農家へ土地を集積する国の事業で、会計検査院が11道県の281地区を調べた結果、約4割の117地区で集積面積目標が未達だったことが分かった。計画がずさんで土地の貸し手の意思確認が不十分だった。農業への新規参入者らが農地情報を検索できるシステム「全国農地ナビ」では、検査院が17道県を調べた結果、農業委員会の4割超がデータを4~5年更新していないことも判明

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