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新規就農者数が減少  週間ニュースダイジェスト(8月8日~14日)

2021.08.16

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 2020年の新規就農者数は5万3740人と、前年から3.8%減ったことが農林水産省の調査結果が分かった(8月11日)。新規就農者数は15年の6万5030人がピークで、17年以降は6万人を割っている。20年は実家の農業を継ぐ「新規自営農業就農者」のうち、49歳以下が8.1%減と急減した。      
 雪印メグミルクは家庭用のマーガリンやバターを、10月出荷分から最大12%値上げすると発表。明治も値上げを発表した(8月12、13日)。


 ▽大雨、干ばつが増加(8月9日)
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)発表の報告書によると、化石燃料の使用で温室効果ガスを多く排出すると、産業革命前と比べた世界の平均気温の上昇幅が2021~40年に1.5度を超える可能性が非常に高い。温暖化が0.5度進むと、熱波や大雨、農業や生態系の干ばつが進むとも指摘した

 ▽現物市場に前向き(8月11日)
 全国農業協同組合中央会(JA全中)の中家徹会長は記者会見で、農林水産省が検討しているコメの現物市場の新設について「農家のためになるような形のものができればと思っている」と述べ、農水省が設置する検討会への参加に前向きな姿勢を示した。現物市場の新設は、自民党が同省に要望している

 ▽継承減り離農進む(8月11日)
 農林水産省の調査によると、2020年の新規就農者は5万3749人と、前年から3.8%減少した。実家の農業を継ぐ「新規自営農業就農者」が6.2%減の4万100人で、そのうちの49歳以下が8440人、8.1%減となったことが響いた。農業法人などに就農する「新規雇用就農者」は、1万50人と1.1%増えた

 ▽マーガリン値上げ(8月12、13日)
 雪印メグミルクは家庭用マーガリンやクリームなど14品目を、10月1日出荷分から1.9~12.2%値上げすると発表した。原材料の大豆や菜種、パーム油の国際価格が高騰しているため。明治も4.3~12.8%の値上げを発表した

 ▽本業不振続く(8月13日)
 外食大手の決算発表が出そろい、本業の不振で赤字継続となる企業が目立った。コロナ禍を受けた政府、自治体の時短や酒類提供休止要請が打撃となる一方、コスト削減や時短営業の協力金は業績に寄与している。持ち帰りや宅配の強化が復調の鍵を握る

 ▽デパ地下入場制限(8月13日)
 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、8月26日まで集中的に対策を強化して人出を減らすため、百貨店の地下の食料品売り場やショッピングモールの人出を抑えるよう提言した。百貨店各社はこれに応じ、東京や大阪の地下の食料品売り場で、入場制限を順次実施した

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