「コロナ前と変わらず」7割超 スイーツ購入頻度、自家消費が堅調
2021.07.21
矢野経済研究所がこのほどまとめた「和洋菓子・デザート類の購入動向に関する消費者アンケート」の結果によると、菓子・デザートの購入頻度は種類に限らず「コロナ禍前と変わらない」とした回答が7~8割を占めた。(写真はイメージ)
スイーツのギフト需要は打撃を受けているが、家庭内での需要は堅調に推移しており、コロナ禍で業界が売上高を回復させるには、自家消費の取り込みが課題となっている。
アンケートは今年4月、首都圏の20~60歳代の888人に、「和菓子」「洋菓子」「プリン」「ゼリー」「アイスクリーム」「ドリンクスイーツ」の6種類について、過去1年間の購入状況や目的を尋ねた。ドリンクスイーツとは、ファストフード店のシェイクやスターバックスのフラペチーノのような飲み物を指す。
種類別にコロナ禍の前後で購入頻度を比較した質問では、「変わらない」との回答が、ドリンクスイーツが79.9%と最も高く、最低の和菓子でも69.4%あった。
購入頻度が「増えた」「やや増えた」とした回答は、洋菓子の計22.2%が最多。「減った」「やや減った」の合計が最多だったのはドリンクスイーツの12.1%だった。コロナ禍で外出や友人と会う頻度が減ったことも影響したとみられる。
購入状況・目的を尋ねた質問では(下の表)、アイス(63.3%)や洋菓子(60.5%)をはじめ、全体的に「自分用」の比率が高く、自家消費が広がっていることが分かる結果となった。
過去1年間で「購入しなかった」の比率が低いスイーツも、洋菓子(21.4%)やアイス(23.6%)で、この2種は自分用に購入したとの回答が6割を超え、同居家族と食べる用途も4~5割と高めになっている。
和菓子と洋菓子を比較すると、「購入しなかった」のは和菓子が3割強、洋菓子が約2割とやや和菓子の方が高かった。和菓子も4~5割が自分用や同居家族と一緒に食べる目的で購入していた。
ドリンクスイーツは7割弱が「購入しなかった」と回答。購入層が限定され、コロナ禍で外出機会が減少したことがも影響したとみられる。
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