「みどりの食料システム戦略」法制化へ 週間ニュースダイジェスト(6月13日~19日)
2021.06.21
農林水産省の「みどりの食料システム戦略」について野上浩太郎農相が、省内に検討室を置いて法制化を進める方針を示した(6月18日)。葉梨康弘農水副大臣は国連食糧農業機関(FAO)総会で6月15日に演説し「(同戦略により)食料・農林水産業の生産性向上と持続性の両立をイノベーションで実現する」と説明した。
2019年の市町村別農業生産額で、宮崎県都城市が首位となった(6月15日)。
▽サトウのごはん好調(6月14日)
サトウ食品(本社新潟市)の2021年4月期連結決算は、売上高が469億円(前期比4.6%増)、純利益は14億円(約2.2倍)といずれも過去最高となった。コロナ禍で家庭内需要が増え、主力のパックご飯「サトウのごはん」の販売が伸びた。新工場の本格稼働で生産態勢が整い、製造原価も低減した
▽森林・林業基本計画を決定(6月15日)
政府は約5年ごとに改定している「森林・林業基本計画」を閣議決定した。店舗など住宅以外への木材利用や輸出を増やし、2030年の国産木材供給を19年の1.4倍に増やす。50年の温室効果ガス排出実質ゼロへの貢献も盛り込んだ
▽都城市が農業生産額1位(6月15日)
農林水産省が発表した2019年の市町村別農業生産額(推計)によると、宮崎県都城市が877億円で首位となった。18年まで5年連続首位だった愛知県田原市(851億円)が2位。現行の推計方式となった14年以来、初の首位交代。都城市は豚の飼育頭数の増加が効いた
▽ニップンがパスタ、そば値上げ(6月17日)
ニップンは家庭用のパスタ製品34品目とそば製品4品目を9月1日の納品分から値上げすると発表した。パスタ製品は2.5~4.0%、そば製品は2.5~6.0%引き上げる。原料である海外産デュラム小麦と中国産玄そばの価格高騰や物流費上昇が要因
▽「みどり戦略」法制化へ(6月18日)
野上浩太郎農相は閣議後の記者会見で、「みどりの食料システム戦略」について「法制化も含めて検討を加速するよう事務方に指示をした」と述べた。大臣官房に検討室を設置し、2021年の通常国会にも関連法案を提出する方針。同戦略は6月18日に閣議決定した経済財政運営の基本方針(骨太の方針)にも盛り込まれた
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