鶏卵汚職で第三者委が報告書 週間ニュースダイジェスト(5月30日~6月5日)
2021.06.07
吉川元農相らが在宅起訴された汚職事件で、農水省の養鶏・鶏卵行政の公正性を検証していた第三者委員会が同省に報告書を提出した(6月3日)。調査では元農相ら事件当事者に直接話を聞いておらず、野党などから内容が不十分との批判が相次ぎ、同委員会座長の井上宏弁護士も「裁判で報告書に書いていない話がたくさん出てくると思う」と述べ、任意調査の限界を認めた。
林業白書(6月1日)と水産白書(6月4日)が閣議決定された。
▽紙巻きたばこ1000億本割れ(5月31日)
日本たばこ協会の集計によると、2020年度の国内紙巻きたばこの販売本数は前年度比16.3%減の988億本と、1000億本を割った。統計のある1990年度以降、1000億本割れは初で、前年度比の減少率は最大となった。においが広がりにくい加熱式への移行が進んだとみられる
▽飲料業界がプラ削減強化(6月1日)
伊藤園が2025年までに主力商品「お~いお茶」ブランド用のペットボトルを、リサイクルや生物由来の素材に切り替えると発表した。日本コカ・コーラも21年5月末から「コカ・コーラ」などで同様の対応を実施。飲料業界でプラスチックごみの削減に向けた試みが進む
▽林業白書「世界市場獲得が不可欠」(6月1日)
政府が閣議決定した2020年度版の森林・林業白書は、20年の木材輸出額は2年ぶりに増加し、過去20年で最高の357億円となったと指摘。日本は人口減少で市場規模が縮小傾向にあり、林業事業者の所得向上には「世界の市場の獲得が不可欠だ」とした
▽福島・浪江町で酪農再生へ(6月3日)
福島県浪江町は酪農再生へ、同町沿岸部に大規模牧場を整備すると発表した。全国酪農業協同組合連合会などが帰還した酪農家とともに新会社を設立。2025年度に営農を始め、年間1万㌧の生乳の生産を目指す。総事業費は約95億円
▽鶏卵汚職で第三者委報告(6月3日)
吉川貴盛元農相らが在宅起訴された汚職事件を受け、農林水産省の養鶏・鶏卵行政の公正性を検証していた第三者委員会が、同省に報告書を提出した。元農相から職員への「働き掛け」があったと指摘。政策決定の透明性を向上させる措置の導入が必要とした
▽
最新記事
-
米粉代替作戦 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載「グリーン&ブル...
コメがついに麺にも抜かれた、と総務省調査(2人以上家庭、平均世帯人員2.91人...
-
国産FSC認証広葉樹材を販売 堀内ウッドクラフト
日本森林管理協議会(東京都世田谷区、FSCジャパン)は、木工品製造販売の堀内ウ...
-
ウクライナ支援で一致 週間ニュースダイジェスト(4月16日~22日)
先進7カ国(G7)農相会合が宮崎市で、2日間の日程で開幕した(4月22日)。ウ...
-
「地域創生」五感で学ぶ 東京農大「食と農」の博物館が企画展
東京農業大学(江口文陽学長)の「食と農」の博物館(東京都世田谷区)は21日、企...
-
漁師さんが「かわいい」と気付いた日 中川めぐみ ウオー代表取締役 ...
水産の世界は物理的な距離よりも、精神的な距離が遠い。水産業界以外の方と、こんな...
-
花粉症対策でスギの伐採加速 週間ニュースダイジェスト(4月9日~15...
政府は首相官邸で花粉症対策を議論する初の関係閣僚会議を開き、岸田文雄首相は6月...
-
2030年に市場規模2100億円へ 食料変えるアグリ・フードテック ...
近年、激化する気候変動などの影響から、世界の食料事情が不安定さを増す中、アグリ...
-
イノベーター養成アカデミー来春開講 社会人も、最短1年で修了 AF...
AFJ日本農業経営大学校(東京都港区、合瀬宏毅校長)は11日、オンラインを活用...
-
施設園芸用モニタ装置を提供 ファーモ、北海道ボールパーク内の施設
スマート農業を推進するIT企業のファーモ(宇都宮市)は、北海道日本ハムファイタ...
-
生産拡大と持続可能性の両立を議論へ 週間ニュースダイジェスト(4月2...
気候変動やロシアのウクライナ侵攻で食料の安定供給が世界的な課題となる中、先進7...