和食で支える卓球ニッポン ドイツ・オープンで活躍
2019.12.17
「ドイツで牛丼!」「おいしそう」。テーブルに並んだ和食の数々を前に、卓球の日本代表選手から歓声が上がった。
ドイツ北部ブレーメンの日本食レストラン「Captain Sushi」で全国農業協同組合連合会(JA全農)が、卓球の国際大会ドイツ・オープン開幕前日の10月7日、日本代表選手とスタッフ総勢30人を招き、食事会を開いた。(写真)
メニューは白米のごはんにハンバーグ、牛丼、鮭炙(さけあぶ)り丼など3種の丼、豚しゃぶサラダ、ポテトサラダ、茶わん蒸し、みそ汁、デザートと盛りだくさん。
新潟県産コシヒカリ、群馬県産上州和牛、長崎県産マスクメロン、青森県産津軽のモモといった食材は、この日のために特別に輸出した。
和食メニューを堪能した全農所属の石川佳純選手は「和食でリラックスできました。日本産のお米を食べられることはなかなかない」と喜んだ。
張本智和選手(木下グループ)は「パワーがもらえてうれしい」と話した。
大会開幕後、会場の昼食用ビュッフェで、日替わりの丼2種とみそ汁、スープを計100食分が提供され、ブラジルやシンガポールなど他国の選手も行列する人気となった。(写真は丼に並ぶ各国選手。手前列先頭が長崎美袖選手)
日本代表の夕食用には連日、日本産米のおにぎり60個を準備。選手は試合の合間の補給や試合後のリカバリーのために顇張っていた。
全農は、プレーヤーの地域や年代が幅広い卓球が「食」や「農業」「健康」に結び付くと考え、2009年から日本代表をサポートしている。
日本勢はこの大会で、女子シングルスの伊藤美誠(スターツ)、女子ダブルスの木原美悠、長崎美柚(エリートアカデミー)組がともに準優勝するなど活躍した。
(めぐみレター 創刊準備号掲載)
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