もう一つのしょうゆ、魚醬 山下 弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター
暦は立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね。特に日本海側は雪が多くて大変な思いをされていると思います。数年前、金沢を訪れた時にタクシーの運転手さんから「最近は雪が降らなくなった」と聞いていたのでニュースを見て驚きました。温かいものを食べながら乗り切りましょう。 貝焼きや鍋など、北陸の郷土...
納豆の普及を進めたモノ 畑中三応子 食文化研究家
1月にテレビ朝日系列で、納豆を特集する情報バラエティー番組が放映された。印象的だったのは、納豆が「いま大ブーム」と紹介されていたこと。たしかにスーパーなら10種以上、コンビニでも3、4種、大豆の種類や粒の大小、タレの味、機能性など、さまざまなタイプが並び、選ぶのに悩むほどの活況だ。(写真:大豆の品...
ふく(福)を招く 陣内純英 西海みずき信用組合理事長
長崎県は水産県だ。漁獲高(天然)を見ると、タイ、ブリ、アジ、サバ、アマダイ、イサキ、サザエが全国1位。イワシ、アナゴ、イカもベスト3に入る。 しかし、最近では、意外な魚が全国1位になっている。養殖のフグ、クロマグロだ。フグは全国シェアが50%近い。佐世保市、松浦市が主な産地だ。ただ、このことを長...
トップクラス目指すチーズ 畑中三応子 食文化研究家
11月11日は「チーズの日」である。古代の日本では酪農が行われ、飛鳥時代の西暦700年10月、文武天皇が「蘇」を製造して税として納める勅命を全国に発した。蘇は牛乳を10分の1程度に煮詰めて固形にしたもので、長く保存できた。チーズの元祖のような食品と考えられることから、新暦の11月に置きかえ、語呂よ...