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上海で日本産酒類の試飲会  ジェトロ、EC業者ら100種提供  NNA

2023.03.08

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上海で日本産酒類の試飲会  ジェトロ、EC業者ら100種提供  NNAの写真

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は上海市静安区の商業施設で3~5日、日本産酒類の試飲・販売イベントを開き、消費者向けに日本酒や焼酎をアピールした。花見をイメージしたイベント会場には、多くの買い物客が立ち寄り、日本産酒類に舌鼓を打った。

 商業施設「上海静安嘉里中心(ケリーセンター)」の屋外広場にイベント会場を設置した。インアゴーラ(東京都新宿区)の中国消費者向けクロスボーダー電子商取引(越境EC)アプリ「豌豆公主(ワンドウ)」や、日本航空(JAL)の中国向け越境ECサイト「日本航空優選」など、10事業者がイベントに参加。日本酒や焼酎、泡盛、ウイスキー、リキュールなど50ブランドの日本産酒類を100種用意し、来場者に試飲してもらう形で魅力を伝えた。

 日本酒に興味があるという男性(25)は「日本酒は酒蔵によって味が大きく違うと聞く。あまり日本酒を試飲する機会がなかったので、今回のイベントで好みの日本酒を見つけたい」と笑顔を見せた。

 各商品の横には、ECサイトの購入ページにつながる2次元コードを配置。気に入った商品があれば、来場者はその場でコードをスキャンし商品を購入できる。EC販売にすることで、イベント終了後もまたECを通じて商品を購入できるようにした。

 ジェトロ上海事務所の高山博副所長は「中国はEC化率が5割を超える巨大EC市場。日本産酒類を中国で広める上で、ECの活用は欠かせない」と指摘。より多くの一般消費者に日本産酒類を体験してもらい、EC販売を通じてリピート客につなげることが市場開拓の鍵になるとの見方を示した。(NNA)

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