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香港で県産日本酒PR  福岡県、高級中華向け  NNA

2022.12.13

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 福岡県香港事務所は、九龍地区・尖沙咀の高級中華料理店「天外天」で、県産日本酒と中華料理のペアリングイベントを8日に開催した。中華料理店のオーナーやシェフ、日本酒の地場サプライヤーを招き、県産日本酒をPR。輸出拡大につなげる狙いだ。

 ワインや日本酒の知識を学べる「香港ワインアカデミー」に所属する利き酒師で、香港の日本酒業界団体、日本酒業連合会の会長を務める陳銘基(ミッキー・チャン)氏がプレゼンターとなり、福岡県産の日本酒5銘柄と中華料理のペアリングを提案した。(写真:NNA撮影)

 紹介された5銘柄は▽山口酒造場(久留米市)の「庭の鶯nine 純米大吟醸50」▽白糸酒造(糸島市)の「田中六五」▽みいの寿(三井郡大刀洗町)の「美田 山廃にごり」▽喜多屋(八女市)の「大吟醸 吟の瞳」▽寒北斗酒造(嘉麻市)の「寒北斗 純米吟醸」ー。

 5銘柄は四川風ソース仕立てのホタテやタマカイ(ハタの一種)の炒めなどとペアリング。陳氏は「料理の味の濃淡に合わせて福岡県産の日本酒を選ぶと、双方の味わいが増す」と紹介した。参加者は特に、にごり酒を中華料理と合わせたり、中華のナマコを日本酒と組み合わせる発想に関心を示した。

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(イベントに参加した飲食店関係者ら=NNA撮影)


 香港島・銅鑼湾(コーズウェーベイ)と尖沙咀で火鍋レストラン「酒鍋」を経営するJC氏は、「おまかせ」を売りにした日本料理店を開く予定であることから参加。NNAに「イベントを通じて福岡県の日本酒に好印象を持った」とコメントした。

 福岡県事務所の担当者は「今回のようなイベントを通じて、中華料理店で日本酒を楽しむ文化を浸透させていきたい」と話した。(NNA)

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