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上海のコーヒー企業に出資  伊藤忠、需要拡大期待  NNA

2021.11.17

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 伊藤忠商事は16日、コーヒー製品の加工・生産などを手掛ける中国の上海威銘食品(上海市松江区)と資本業務提携したと発表した。出資額は数億円で、出資比率は第2位となった。(写真:上海威銘食品のブランド「mings」のコーヒー関連商品=伊藤忠商事提供)

 伊藤忠が中国のコーヒー製造業者と資本業務提携するのは初めて。地場企業との連携を強めることで、中国で急拡大するコーヒー需要を取り込む。提携を契機に、自社の世界的なネットワークを活用し、コーヒー豆を威銘食品に安定供給する。伊藤忠の担当者は「資本業務提携を機に一層連携を強化する」と説明した。

 提携の背景には中国コーヒー市場の急拡大がある。担当者は「中国は元々お茶の人気が非常に高かったが、近年はコーヒーをたしなむ人が急激に増えている」と指摘。「日本人の年間コーヒー消費量が365杯であるのに対し、中国は10杯程度にとどまるとのデータもあったが、近年は都市部や若年層を中心にコーヒー需要が急拡大している」とし、商機が拡大している状況を強調した。

 消費者の食の安全・安心に対する意識の高まりにも着目している。伊藤忠はスイスのファーマーコネクトと業務提携し、コーヒー豆の生産地情報などを確認できるプラットフォームを運用している。消費者はアプリを通じて生産情報を確認できるほか、気に入った商品の生産者にチップを送ることも可能。威銘食品が販売する商品も、将来的にこのプラットフォームを利用する可能性がある。

 威銘食品との提携に、日本のコーヒーブランドが絡む可能性もある。威銘食品はコーヒー豆の焙煎に関する相手先ブランドによる生産(OEM)事業を手掛けており、伊藤忠の担当者は「将来的には自社のネットワークを活用して、日本のコーヒーブランドとの引き合わせを図ることなども考えられる」と述べた。(NNA)

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