グローバル

食料安保

米粉代替作戦  小視曽四郎 農政ジャーナリスト  連載「グリーン&ブルー」の写真

米粉代替作戦  小視曽四郎 農政ジャーナリスト  連載「グリーン&ブルー」

 コメがついに麺にも抜かれた、と総務省調査(2人以上家庭、平均世帯人員2.91人)が伝えていた。2022年の食品支出額がコメは1万円台に転落し(1万9825円)、パン(3万2497円)、麺類(2万112円)の後塵を拝することに。22年は輸入小麦高騰でパンなどが値上げラッシュ。コメは安かったのに、消費...

国内資源の利活用重要に  肥料原料、調達が不安定化  中川純一 矢野経済研究所フードサイエンスユニット主任研究員の写真

国内資源の利活用重要に  肥料原料、調達が不安定化  中川純一 矢野経済研究所フ...

 日本は主な化学肥料の原料である尿素、リン酸アンモニウム(リン安)、塩化カリウムのほぼ全量を輸入に依存している。農林水産省によると、2020年度は尿素は輸入量の8割以上をマレーシアと中国に、リン安は9割を中国に、塩化カリウムは9割弱をカナダとロシア、ベラルーシに依存している。(写真はイメージ)  世...

緊張感持ち知恵を出せ  本気度足りない政府の基本法検証  小視曽四郎 農政ジャーナリストの写真

緊張感持ち知恵を出せ  本気度足りない政府の基本法検証  小視曽四郎 農政ジャー...

 政府の食料・農業・農村基本法の検証作業の行方が注目される。ついに食料安全保障の確立に向け「本気モード」の姿勢だが、検証の様子を見ると、集中度、緊迫度、課題に立ち向かう積極さ、中長期的な展望意欲などさまざまな面で物足りなさを感じてしまう。補正予算で1000億円超の「食料安保予算」が組まれたのは歓迎だ...

サッカー強国は農業大国か  食料事情安定が不可欠  共同通信アグリラボ所長コラムの写真

サッカー強国は農業大国か  食料事情安定が不可欠  共同通信アグリラボ所長コラム

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は、16強による決勝トーナメントが始まり、連日熱戦が繰り広げられている。アルゼンチン、フランス、オーストラリア、ブラジル、米国など農業大国の出場チームが多い印象を受ける。サッカーの強弱と食料生産との間に相関関係はあるだろうか。  農業大国かどうかは、さま...

FAO前事務局長と中村丁次氏に大賞  食の新潟国際賞、食の課題解決に貢献の写真

FAO前事務局長と中村丁次氏に大賞  食の新潟国際賞、食の課題解決に貢献

 食・農分野の国際的な業績を表彰している公益財団法人「食の新潟国際賞財団」(新潟市)は11月29日、飢餓撲滅策(ゼロハンガー)を推進した国連食糧農業機関(FAO)のジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバ前事務局長と、栄養学を確立し、学校給食の基礎を作った日本栄養士会会長の中村丁次・神奈川県立保健福祉大学学長...

中長期リスク踏まえ議論を  アフリカは瀬戸際に  農中総研、食料安保で緊急フォーラムの写真

中長期リスク踏まえ議論を  アフリカは瀬戸際に  農中総研、食料安保で緊急フォー...

 農林中金総合研究所は9日午後、緊急フォーラム「世界と日本の食料安全保障を考える~世界で進む食料需給の構造変化と日本の食料安全保障」をオンラインで開催、約500人が参加した。  同研究所の理事研究員である阮蔚(ルアンウエイ)氏(写真左)が「世界食料危機~人類が直面する複合リスクの実相~」と題して講演...