食品ロス半減目標達成? 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
6月に政府から、日本の食品ロスの発生量の最新値が発表された。2022年度の推計値であり、食品関連事業者から生まれる食品ロスと家庭から生まれる食品ロス、ともに236万トンで、合計472万トン。過去最少となった。政府は食品ロスについて、2000年度の発生量を基準として2030年度までに半減することを目...
家庭ごみ組成調査 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
日本で発生する食品ロス量の推計値は年間523万トン(2021年度)であり、そのうち食品関連事業者から発生するものは279万トン、家庭から発生するものは244万トンである。前者は、食品リサイクル法に基づいて食品関連事業者が定期報告する食品廃棄物量から推計されているが、後者の家庭の食品ロスの推計の基と...
恵方巻きを憂う 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
今年の節分も恵方巻きがたくさん捨てられたのだろうか。 以前、関西に住んでいたころは、節分は好きな行事の一つだった。近所の神社で行われる節分祭や、祖母がつくる素朴な巻きずしを東北東とか西南西とかいうややこしい方角を向いて食べることが、毎年楽しみだった。けれどもいつからか私の中で、節分はスーパーやコン...
内製化で食の垂直統合 量販店のヤオコー、国産素材に着目
(ヤオコー ピノ いちご&ブルーベリー杏仁豆腐) 埼玉県を中心に関東地方で量販店を展開している株式会社ヤオコー(川越市)が、国産の果物を使ったスイーツを開発、事業や収益の拡大だけでなく、素材の安定的な調達、食品廃棄の削減など社会的にも貢献できる事業モデルを拡充している。 ヤオコーは、経営理念として「...
ザリガニで持続可能な農業目指す 東京農大、ケニアと共同研究
(ザリガニを使った炊き込みご飯) 東京農業大学は、ザリガニを新たな資源として活用するため、ケニア共和国の大学や企業と共同して養殖・食品加工・普及に向けた研究を加速する。江口文陽学長は「(研究成果が)食材としての活用につながっていくことに大きな意味がある」と社会実装の重要性を強調している。 嫌われ者...
食品ロス削減の全国大会 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
10月は「食品ロス削減月間」だった。食品ロス削減月間は、2019年に施行された食品ロス削減推進法によって定められた月間である。関係省庁や自治体による啓発が活発になり、食品ロスの専門家や実践家も出番が増えて、にわかに忙しくなる月である。 「食品ロス削減の日」というのもあって、こちらは10月30日だ。...