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輸出目標「2030年に5兆円」  野上農相、年頭所感で意欲

2021.01.03

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 野上浩太郎農林水産相は年頭所感を発表し、輸出促進を重視する農政の基本的な考え方を示した。「産業政策と地域政策の両面から取り組む」とした上で、分野ごとの課題を列挙した。

 農林水産物・食品の輸出については、他の政策とは別に冒頭で触れ、「2030年の輸出額5兆円の目標の達成に向け、事業者の後押しや、輸出の障害を克服するための対応を強化する」と意欲を示した。東日本大震災からの復興について「まだ取り組むべき課題があり、万全の支援をする」とした。

 骨子は次の通り

【冒頭】

1.農林水産業を発展させ農山漁村を守っていくことが重要だ。

1. 2030年の農林水産物・食品の輸出額5兆円を目標に対応を強化する。

【全般】

1.新型コロナウイルス感染症拡大の対策に全力を尽くす。

1.加工・外食・中食原料の国産への切り替え、食品産業との連携を強化する。

1.今年5月までに「みどりの食料システム戦略」を策定する。

1.デジタルトランスフォーメーション、スマート農林水産業を推進する。

1.改正種苗法について分かりやすく周知する。

1.コロナ禍で再認識された農山漁村の持つ価値や魅力を活用する。

【農業】

1.担い手への農地集積・集約化を加速化する。

1.人材の育成・確保、次世代への農地・経営資源の継承を推進する。

1.農山漁村での所得と雇用機会の確保について6月までに検討する。

1.米の過剰在庫は、オールジャパンで需要に応じた生産・販売に取り組む。

1.農業協同組合(JA)グループの自己改革に協力する。

1.生産資材業界や流通・加工業界の再編を促す。

1.農地の大区画化・汎用化、豪雨・耐震化対策など基盤整備を推進する。

1.科学的根拠に基づく食品の安全性確保、正確な情報伝達に取り組む。

1.鳥インフルエンザ、豚熱、アフリカ豚熱への警戒を強める。

【森林】

1.意欲と能力のある経営者への森林の経営管理の集積・集約を進める。

【水産】

1.新たな資源管理システムを着実に実施、養殖業の成長産業化を推進する。

全文は農林水産大臣年頭所感 

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